「なあ、白石。今日何の日かしっとるか?」

「知らんわ。あ、そういえば今日しばらくぶりに千歳が顔だしとったなあ。」

「そういえばそうやったな。…って違うわ!そうやなくて、」

「何やねん、それ以外思いつかんわ。」

白石もひどいもんや。親友の誕生日も忘れとんのか!そんなんエクスタシーやないで!バイブルでもないわ!今関係あらへんけどなんかむしゃくしゃしたから適当に白石に関連したこと並べただけや。何やもう訳分からん。

「おま、ほんまか?」

「おん。何かあったか?」

「も、ええわ。そんじゃ俺もうテニスやってくるわ。」

「…嘘やで」

「は」

「やから、今日は謙也の誕生日ってちゃんと覚えとるっちゅーねん。」

「ほんまか、そんならはよ言えっちゅーねん」

「楽しませてもろただけや。今年は何もプレゼント思いつかんかってん。何がええ?」

「せやな、じゃあ迷いの森のアリスちゃん消しゴムがええわ。」

「は、なんやねんそれ。むりぽ。」


気持ちだけ
(何やそれ!ひどない?じゃあ百歩譲ってほいほいうんこくん消しゴムでもええわ)
(は。そんなん知らんわ。ちゅーことで、今年は俺の気持だけでええな?)
(えー、いややわー)


20100317

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