ピピピ

「誰やこない遅くに電話してくるやつは。」

只今午前12時00分、3月17日になったばかりや。何で俺が起きてるかちゅーと、何を隠そう俺の誕生日やからや!誰か祝ってくれへんかなって期待してみたりしたんやけど、まさか電話かけてくるとはな、びっくりやわ。なんつーても今はメールの時代やからな。俺かて最近はメールばかりや。そないなときほんまにパケホは役立つわー。ええ時代になったもんやな。やけど、メールの相手はいつも男ばっかや。そろそろ女の子のアドレスも欲しいなあ。あ、電話忘れとったわ。

「もしもし」

「謙也か、俺や。侑士や。…出るん遅いわ。」

「おお、なんや。こんな時間にどないしたん?まさかあれか?」

「あれ?あれってなんや。ただなんか電話したなったからかけただけやわ。」

「は。なんやねん、そないな訳分からんことでかけてくんなや!切るで?」

「…嘘や。覚えとるで、今日は誕生日やろ。」

何やねん、覚えてるやんか。まじで忘れられたかとおもったわ。

「おん、そやで。それで電話くれたんやろ?」

「まあ、そうとも言うわ。誕生日おめでとうな」

「おおきに」

「今年は変な消しゴムぎょーさん送っといたで。夕方くらいには届くはずや。」

「ほんまか!俺ええ従兄弟もてて幸せやわ。ほんまありがとな。」

「構わんわ、楽しみにしときや。」


変な消しゴム
(今からほんまにワクテカやな!)


20100317

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