「財前、金ちゃん。ちょっと話があるんやけどええか?」

「なんや!白石ー!」

「あんなあ、話せば長くなるんやけ「あ、じゃあ俺遠慮しときますわ」

「そないなこというもんやないで!今日は他でもない今後のテニス部のことや。あれやろ、俺たちはもうすぐ卒業や。せやから次は自分らに四天宝寺テニス部を任せることになる。多分来年は財前が部長やろな。せやから自分らには頑張ってもらわなあかんねん。わかるか?俺かて、卒業したないねん。出来ることならずっと中学三年生やってたいくらいや。俺の無駄のないテニスをみんなに見せたいくらいやで。せやかてそないなこと言ったって無理やん。せやから卒業する前にちゃんといっとかなあかんと思ってな。こない長くなってもうたけど言いたいことは一つやねん。んんっーエクスタシー!」

「はあ…なんやすごくつまらん話につきあってもうたわ。つか、結局エクスタシーって言いたかっただけとちゃいます?無理やり感激しいわ」

「白石ぃー結局何が言いたかったんや?ワイには理解できひんかったわ。」

「ざ、財前、俺は別にそないなことお、おもっとらんで?まあ簡単に言うと俺たちが卒業しても四天宝寺のテニス部はたのんだで、っちゅー事や。自分らには出来るな?」

「まあ、出来るんちゃいます?俺天才やし。」

「せや!天才おるしルーキーもおるから大丈夫や。安心して卒業してくれてもかまわんで!」

「そうっスわ。ちょっと寂しくなるけど…」

「財前…!ええ子や!俺も寂しいわ、卒業してもまた遊び来るからな!」


卒業
(…そないな風に盛り上がってるとこ悪いんやけど、まだ6月やで?)
(謙也やないか!お前も一言言っとき!)
(…)


20100312

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