(いつも遊びに来ている猫ちゃんが私達の家族になりました。)

最近千鶴ちゃんがかまってくれない。
それもアイツのせい。

3日前から僕らの家には家族が増えたんだ。
それはいつも家に遊びに来てた猫、千鶴ちゃんにすごく懐いてる。
僕はいつだってよくは思ってなかったのに千鶴ちゃんがどうしてもって言うから。でもアイツのせいで僕が一人になるなんて、アイツ斬っちゃおうか。

「総司さん、この子の名前何にしましょう。」

「そうだね、猫でいいんじゃない?」

「そのままじゃないですか。」

別に僕はソイツに興味なんてないよ。
僕は千鶴ちゃんさえいればいいんだから。

「そうですね、じゃあ総汰なんて。」

「総汰?何で」

「総司さんの総を入れたいなって」

そんな事を可愛い顔で言うから思わず笑みがこぼれる。
僕の名前を入れるなんて。どっちかっていうと君の名前を入れた方がいいんじゃないかな、なんて思ったけど、素直に頷いておくことにする。

「君がそれでいいならそれでもいいけど。」

「そうですか、ありがとうございます!」

「でも…」

でもソイツ…総汰が僕の代わりに千鶴ちゃんの腕の中にいるなんて許せないから、

「…総汰ばっかりじゃなくて僕も、」

僕も構って欲しい、なんて。
猫に嫉妬するなんて僕らしくないよね。

「どうしました?」

「いや、何でもないよ」

「そうですか、それじゃあよろしくね!総汰」

今回は千鶴ちゃんを総汰に譲ってあげる。
でも君がいない間は僕のものだからね、なんてね。
僕が君に遠慮する必要なんてないんだから。


我が家に猫ちゃんが来ました。
(千鶴ちゃん僕の相手もしてよね)


20091023

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