今日は結婚式。誰のかって勿論僕と千鶴ちゃんの。やっとここまでこれたなって感じで、沢山の過去が思い出される。みんな千鶴ちゃんのことが好きだったってこと、そして千鶴ちゃんの本心が分からなかったこと。後者が一番大きかった。だって誰が好きなのかわからなきゃ、どうしようもできないじゃん。はじめくんかもしれないし、平助かもしれない。100パーセント僕が好きだったっていう保証なんてないじゃない。薄々千鶴ちゃんが誰が好きかっていうのには気づいてたけどね。…なーんてね!最後まで分からなかったんだ。でも千鶴ちゃんが僕のこと好きって言ってくれて良かったよ、ありがとう。

「総司さん、あ、あの!どうですか…!」

千鶴ちゃんが呼んでる。あはは、過去なんて振り返ってないで現実を見なきゃね。そう思いながら僕は千鶴ちゃんの所へ向かう。

「うん、いいんじゃない。可愛いよ」

「あ、ありがとうございます!総司さんもその…かっこいいです」

「ありがとう。さて…そろそろ行こうか」

「は、はい…!」

可愛い可愛い僕の奥さん、千鶴ちゃんを連れて僕はみんなの元へ向かう。誰にも取られないようにしっかり手をつないで。そう、今日から僕たちは夫婦になるんだ。今から気合を入れておかないとね。そして永遠に愛することを誓おう。ずっと一緒にいられますように。


(総司さん、もし私が結婚やめようっていったらどうします?)
(何言ってるの、離すわけないでしょ?)


20101102

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -