課題二倍の別仕様です



「平助」

「おわっ!左之さん!」

「原田先生だろ?」

「えーいいじゃん!てかどうしたんだ?」

「いやな、最近平助が頑張ってるから二人で奢ってやるかってな」

「二人…?」

「なあ、新八」

「おうよ!こんなことはめったにないぞ!いっぱい食え!」

「え…これ夢?」

「んなわけねえだろ!みろ俺の、夢では見ることの出来ない筋肉を!」

「いや、どうでもいいし!…そっかー、夢じゃないのか!じゃあ、遠慮なく奢ってもらうぜ!」

「任せろ」

「おう!しんぱっつぁんはほっといて早く飯!」

「えっ、ちょ待ってくれよ!」




「しんぱっつぁん、おいてくぞ!」

「は?」

「早く来いよー!」

「寝ぼけてんのか?コイツ!」

「いってて!何もしてねえじゃ、ん…?あれ…?」

「おはようございます、藤堂くん」

「っわ!しんぱっつぁん…じゃなくて永倉先生!」

「なーに驚いてんだよ、今は授業中だぞ」
「いや、オレはしんぱっつぁんと左之さんに飯奢ってもらう予定で…」

「何言ってんだ、んなこたあ一言も言ってねえぞ」

「はあ!だってしっかり夢じゃないって聞いたぜ?しんぱっつぁんだって訳わかんねえこといってたし!」

「ほー、夢の俺はそんなに優しかったのか」

「おう!…じゃなくて、だから今は授業中じゃない、だ、ろ?な、千鶴…?」

「ううん、授業中だよ平助くん」

「な、ナンダッテー!」

「というわけだから、お前は課題二倍な」

「いっ、イヤー!」




「お、きて、起きて平助くん!」

「っわ!千鶴!オレ寝てた?」

「うん、思いっきり…」

「ま、まじかよ!ってもうこんな時間じゃん!ごめん!」

「ううん、大丈夫だよ!へ、平助くんの寝顔も見れたし、なんて」

「!まじかよ…」

「可愛かったよ」

「なっ!お前の方がかわ、い、いじゃん…」

「そ、そんなこと!」

「…あ、あのさこんな時で悪いんだけど、」

「うん?」

「ムードなんて無くてごめんだけど、幼なじみなんて関係、やめねえ?」

「え、」

「オレずっと千鶴が好きで、でも今までずっと言えなくて、たがらもし良かったら…」

「えっと、あの」

「おう…」

「こ、こちらこそ…!」

「!」

「恥ずかしいけど…!」

「よ、よっしゃー!大好きだ千鶴!」

「よろしくね、平助くん」

「お、おう!」



20110702
少しだけ平助に幸せを企画

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