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兄さんが出ていってからダディもあまり家に帰って来なくなった



まぁ…当たり前なのかもしれない



自分の息子に殺されかけて逆に息子を殺そうとしたのだから



私達にどう接したら良いのか分からなくなってしまったのだろうか…




「はぁ…」



無意識のうちにため息が零れた



「ため息なんかついてどうしたアルカ?神那」




今は2人で洗濯物を畳んでいる最中だった



「あ、ううん。なんでもないヨ」



そう返したが神楽は納得がいかないような顔をした




「さっきからため息ばっかり。これでもう5回目ヨ。何か悩み事アルカ?」




…どうやら自分が思っていた以上にため息をついていたらしい




「悩み事っていうか、ダディが最近帰って来なくなったなぁって」



「そうアルな。マミーも最近また調子が悪くなってきたし、バカ兄貴も帰って来ないアル」




「…そうだね」





神楽は俯き手に持っていた洗濯物をクシャりと握り締めた







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