マムが亡くなる前に写真を貰った
写真に写っていたのは1人の女性
この人が私の本当のお母さん
2人は双子だったみたいだ
よく似ていたが2人の瞳の色が違った
マムは蒼色でお母さんは碧色だった
どうやら私の瞳の色は母親譲りらしくて
写真を見た時にちょっと気恥ずかしくなった
神楽には言っていない
困らせたくないし、拒絶されたらどうしようと思ったら言い出せなかった
神楽がそんな子じゃないって分かってるけど、勇気が無かった
2人のお母さんがいると言うのはどう呼んだら良いのか分からなかったけど
やっぱりマムはマムだから
お母さんとマムで区別する事にした
マムは私を育ててくれた大事な人だし、今でも大好きだ
でも、お母さんもとっても大事だ
会うことは出来なかったけど
私がこの世にいるのはお母さんのお陰だ
マムが前に言っていた
神楽と同じ日に生まれたのは偶然じゃないって
私も、本当にそうだったら良いなって思った
写真を眺めていると笑顔が零れた
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