「ふーん、アンタの方が姉貴かぃ?」
「え?いや、神楽が私の姉です、けど…」
一応…と心の中で付け足す
それを聞いた総悟さんは神楽と私を見比べて鼻で笑った
「チャイナ、テメェ妹に何もかも負けてんじゃねぇか」
「はぁ!?いきなり何言うアルカ!!」
2人で言い争うのをどうしたらいいのか分からずオロオロしていたら後ろから声を掛けられた
「ほっとけ、あいつらは顔を合わせるといつもああだ」
振り向くとそこにはタバコの人がいた
「そうなんですか…えっと」
流石にいつまでもタバコの人と呼ぶのも失礼だよネ
「土方だ、土方十四郎」
「土方さん、ですか…宜しくお願いします」
タバコの人改め土方さんに挨拶をしたあと神楽達に近づく
「神楽、そろそろ行こう?神楽の行きつけ連れて行ってくれるんでしょ?」
殴り合いに発展しそうな二人の間に入り神楽を宥める
「ふん!命拾いしたアルな!この腹黒野郎」
「はぁ?何言ってんだぃ、そりゃこっちのセリフでぃ」
「あー!ほら、行くよ!それじゃあ私達はこれで!」
二人に頭を下げ、未だに睨んだままの神楽の背中を押しながら歩いていく
「神那はなんであいつらのことしってたアルカ?」
「昨日ね、万事屋までの道が分からなかったんだけど、その時総悟さんが教えてくれたの
だからそのお礼を言おうと思って」
「けっ!あいつらはいつもサボってばっかりだから偶には役に立つことしないといる意味ないネ!!」
辛口な神楽に私は苦笑いを浮かべるしかなかった
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「あれじゃあどっちが姉貴だか分かんねぇや」
「上がなぁなぁだと下がしっかりするもんなんだよ」
神楽たちが去っていく姿を見て2人はポツリと呟いた
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