×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -





部屋に入るとまだ布団に潜って寝ている神楽





「かーぐら、起きて

朝ご飯出来てるよ!」





「…んー」





モゾモゾと動きはするが起きる気配がない





「朝ご飯、全部食べちゃうヨ?


神楽…?」






「……だ、め」






朝ご飯には反応するんだ





やっぱり食いしん坊なんだよなぁと思わず苦笑いを浮かべる





「はい、じゃあ早く起きて


今日はかぶき町案内してくれるんでしょ?」



それを聞いてバッと起き上がった神楽




「起きた?」




「起きた!!」





神楽は寝巻きのまま居間へ向かった



その後ろ姿を見て思った





……寝癖凄いよ神楽




まぁ、そんな所も可愛いけどね



私も神楽の後を追うように部屋から出て行った



勿論定春を起こしてから





むしゃむしゃともやしの炒め物を無言で食べていく神楽





「………………」






「神楽、そんなに急いで食べ無くても…」






「早く…もぐもぐ、食べて…神那を案内しないと、いけないアル」






ご飯を口に入れながら喋る神楽






「お前、食うか喋るかどっちかにしろよ」






呆れながら言う銀ちゃんに私もコクコクと頷いた






「かぶき町は逃げ無いヨ?」






「でも、時間がどんどん過ぎていくネ!!」






ガタッと勢いよく立ち上がり言う







「わ、わかった…私も早く食べるから…そしたら行こう?」







「うん!」






神楽のあまりの勢いに若干引いてしまった






…ゴメンね神楽







私は心の中で謝った










ご飯も食べ終えて後は神楽の着替えが終わったら準備オッケー





「神楽ー着替え終わったー?」






「うん!それじゃ銀ちゃん行ってくるアル!定春行くヨ!」





「わん!」





「行ってきまーす」






ソファーで寝転びながらジャンプを読んでいた銀ちゃんらヒラヒラと片手を上げていた





prev next