×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -


朝、神楽よりも早く目が覚めた




隣でまだスヤスヤと眠っている神楽を起こさないようにそっと布団から出た




寝巻きからチャイナ服に着替える



今日のチャイナ服の色は白だ




居間へ行くとまだひんやりとしている



閉じられた襖から聞こえてくる微かないびき


この様子ではまだ銀ちゃんは寝ているだろう



起こす事が無いように台所へ向かい朝食の準備に取り掛かる




冷蔵庫を見ると昨日と変わらず空っぽ状態だ



何を使おうか……



辛うじて使えそうな物はもやしくらいだ



もやしって経済的に優しいもんね、わかるよ



じゃあ、朝はもやしの炒め物とご飯でいいかな



神楽にお昼はかぶき町を案内してもらうから、その時にでもスーパーに寄ってもらおうかな





もやしを炒めていたら不意に後ろから人の気配がした




振り返ってみるとそこにいたのは頭を掻きながら眠たそうにしている銀ちゃんだった




「おはよう、銀ちゃん

もう起きたの?」



「おぉ……おはようさん


朝、早いのな」





そうかな?


もう7時だけどこれって早い?



「まぁ、早く起きるのはきらいじゃないからネ」




話しながらも作業を続ける



後は醤油と塩コショウで味付けするだけだ


お皿に盛り付けて銀ちゃんに渡す




「これ、持って行ってネ

私は神楽を起こしに行ってくるから」




それだけ言って私はまだ眠っている神楽の部屋へと向かった







prev next