×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -


「銀ちゃん!!紹介するアル!!

妹の神那アル!

神那、こっちのもじゃもじゃ頭が銀ちゃんアル!」




声を出しても良いのかよく分からずとりあえず会釈だけする




「はあ!?お前に妹がいたとか聞いたことねえよ!
しかも全身マント被ってて女かどうかもわかんねぇし!!」




「だっていう必要なかったし…」




「つーかお前本当に神楽の妹か??」




神楽の方を見ると頷いているから多分もう取っていいんだろう




バサリとマントを取って頭を下げる




「初めまして、神楽がいつもお世話になってます
先ほど紹介してもらった神楽の妹の神那です
どうぞよろしく」





「お、おう…俺は坂田銀時だ
…つーかお前ホントに妹か??
神楽とはえれー違いだな」




「銀ちゃん!!どーいう意味ネ!!」




「マジでそっくりだな…」




神楽は私にくっつき頬をつけた




「当たり前アル!!ね。神那」




「…うん」




「という訳で、今日から神那はここに住むアル」





「「…は??」」




私と銀ちゃんがきれいにハモった




そんなこと今初めて聞いた




「か、神楽!?なに言ってるの?」





「そうだよ!いきなりなに言ってんだ!!」





「今更何人増えようと変わらないネ」




プイっと明後日の方を向く神楽



「私は大丈夫だよ、ちゃんと住むとこ探すし」




「ほら、妹もこう言ってるし!」




そこで神楽は私が持っていたお茶菓子の袋を銀ちゃんの目の前に出した




それを見た銀ちゃんの目が見開いた




「そ、それは

高級和菓子!!

なんでお前がそんなモン持ってんだよ!」




「これは神那が持ってきてくれた手土産ネ
これが食べたいんなら神那がここに住むことを許可するアル」



「ようこそ万事屋へ!神那ちゃん!!」




さっきとは態度が真逆…



人間ってそうだよね




「…よろしくお願いします、坂田さん」



「ヤだなあ、俺と神那の仲じゃねえか
そんな堅苦しく呼ばなくていいぞ」




……そんなに深い仲じゃなくない??



まあ、いっか


ここに住まわせてくれるみたいだし




「よろしくネ、銀ちゃん」




にっこりと笑った神那にうっすらと頬が染まったのは気のせいだ



銀時は心の中で葛藤していたのを神那は知らない




「(いや、マジであいつ神楽の妹!??
全然似てねえよ!性格といいスタイルといい…なんだ、おれはロリコンなのか!!?)


…っいてぇ!!何すんだ神楽」




「神那に手出したら殺すからな」




「…?」





prev next