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神楽の驚いた顔に笑いが溢れる





「神那!いつこっちに来たアルカ!?」




「こっちに来たのは午前中だったんだけど


手ぶらじゃ悪いからお茶菓子買ってきたの
そしたら日が暮れて…

公園に寄ってたら神楽らしき気配がしたから」




和菓子屋さんから買ってきた袋を掲げ神楽に見せる




「そんな気使わなくてもいいのに…


まあ、とりあえず家に行くアル!!」






神楽は私の手を取り歩き出す





「あ!!」




歩き出したかと思ったら神楽は突然思い出したようにニヤリと笑った




…嫌な予感しかしないのは



私の気のせい??







「神那!!マント付けて行こう!」





「…なんで??」



もう日も暮れてるから付ける必要なんてないんだけど…




神楽の発言に純粋に疑問を持った




「くふふ…あいつらの驚いた顔が目に浮かぶアル」





…まあ、神楽が何か企んでいるってことは


今までの付き合いで分かる




はぁ、と神楽に気がつかれない様にそっとため息を零した







数時間前に一度訪れた万事屋銀ちゃんに着いた




神楽は慣れているようでズンズン進んでいく




「…あ、あの、神楽チャン??

私にも心の準備ってものが」





ガラッ





「銀ちゃん!!ただいまー」





おい!!



人の話聞けよ!!!





相変わらずの性格に苦笑いしか出てこない




っていうかいつまでマント付けとくんだろうか?




そのまま家の中に連れていかれ成すがまま





居間に行くとソファーで寝そべっている銀髪




この人が銀ちゃんだろう




「おい!!おせえぞ神楽!今何時だと思ってんの!
銀さんのお腹もう鳴りっぱなしだよ!?
もう非常ベルなみだからね!??」



バッと振り返って固まる銀ちゃん




「……」
「……」
「…………」
「…………」
「…………誰ですか??」




お互い見つめ合い先に口を開いたのは銀時の方だった




まあ、マント付けた得体の知れない人物がいれば誰でもそうなるだろう










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