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「#幼馴染」のBL小説を読む
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教えてもらった通りの道に行くと





「あ、あれかな…」




万事屋銀ちゃんという看板が見えて来た




ここにいるのだろうか…





「…あ!


私手ぶらだ」




神楽がいつもお世話になっているのに手ぶらで行くわけにはいかない





来る途中に和菓子屋さんがあったのを思い出して道を引き返す





和菓子屋さんに着いて何を買おうかと悩む




「和菓子って初めて見たなぁ…綺麗」




いろんな色をした華のお菓子に釘付けになる




神那があまりにも熱心に見ていたのを女将さんが見て声を掛けてくれた





「お客さん、和菓子は初めてかい?」




「はい!…とっても綺麗です」




神那が楽しそうに聞くため
女将も次々と和菓子について説明してくれる





「へぇ…面白い!


って!!もうこんな時間!」





気付いたらもう日が暮れている




「おばさん、おすすめのお菓子を20個頂戴!」




「20個もかい!?」




「うん、よろしくネ」




暫くして和菓子を詰めてくれた



その間に財布を出し代金を払う準備をする




「はい、お客さん!」




「ありがとう!お金は幾ら?」




「本当なら20000円だけど
お客さんは熱心に話しを聞いてくれたから15000円でいいよ!」



「わぁ!本当!?」




やったー!



財布からお金を取り出し代金を払う



「ありがとう!和菓子のお話し凄く面白かったからまたくるヨ!」




手を振って店を出た


女将も笑って手を振り返してくれた




店を出ると外はもう暗くなっていた




「すっかり暗くなっちゃったなぁ…」




もう日が暮れているし包帯もマントも必要なくなったため取り外した





「ふぅ…やっぱり無い方がいいなぁ」




すっきりとした視界で改めて辺りを見渡す




「…ん?


ここは、公園?」





そんなに大きくは無いが懐かしいような気がしてついつい足が動いてしまった




「あ、ジャングルジム」




少しだけなら大丈夫だろうとジャングルジムに登る





小さい頃に登った時よりもなんだか低く感じるのは
自分がそれだけ成長したからなんだろう




上からの景色を楽しんでいると

人影が目に留まった






「…あれは」










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