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「#幼馴染」のBL小説を読む
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「おい、そこのマント」




周りにマントをつけている人はいないから
多分私のことだろう




「はい?」



振り向くと黒服を着た2人組




もちろん知り合いなんかじゃない





「何かようですか?」





「何か用ですか?じゃねえよ。なんだおめぇのその格好」



タバコを口にくわえたガラの悪そうな人が私に聞いてきた




「ん?…このカッコおかしいんですか?」





「当たり前だろ!!」





「当たり前…」




「とにかくそのマント取ればいいじゃないんですかぃ?」





ずっと黙っていた茶髪の少年が口を開いた





「うーん…」




でもこれ脱いだら危ないしな





「それはちょっと…」





「なんか隠し持ってんじゃねえだろうな」




疑いの目を向けられる





「いや、隠し持ってないデス…」




「怪しいですぜ、こいつ」




「ええ!?」




なんでそうなるの!




「怪しくないんならマントと包帯とれんだろ」





取れなくは無いけど…



ここは日が当たっているしなぁ





「脱いでもいいですけど、ここではちょっと…私、直接日光浴びたらダメなんで」




私がそう言うと二人は若干驚いた顔をした





「お前、もしかして夜兎か??」





「あれ、夜兎のこと知ってるんですか?」




「ああ、まあな…」





かぶき町って夜兎がいっぱいいるのかな?




聞いてみたら、知っているのは一人だと言う




他に夜兎がいるという訳でも無いみたいだ





ということはこの人たちが知っているのは神楽だという可能性は高い








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