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「#幼馴染」のBL小説を読む
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2人で過ごすようになって2年が経ち私たちは14歳になった






「神那!!私、地球っていう星に出稼ぎに行ってくるアル!!」





「ち、地球??なんでまたそんなところに…?」




「あの星は天人もたくさんいるから出稼ぎにはもってこいヨ!!」





えっへん、と手を腰に当てて言う神楽





「いつ行くの?」




「今日…?」




…はい??




今日て言ったよね、この子





しかもなんで疑問系?




「…神楽チャン??」





「思い立ったらすぐ行動するのが私のモットーアル!」





そんなモットー今初めて聞いたんですけど…




でも神楽は言い出したらもう聞かないし




もう神楽の中では決定事項




止めても無駄






「そっか…気をつけてネ」




「任せるヨロシ!すぐにビッグになって神那を楽にさせてあげるアル!!」



そう言って神楽は出て行った





ちょっとコンビニに行ってきます的なノリで










「ほんとにすぐに出て行ったなあ…」





神楽の行動力には脱帽だ






家の中にはしん、と静まり返っていた




暫く呆然としていたが、いつまでもそうしているわけにはいかず




夕食の準備をしなければと台所へ向かう





この家で一人食事をするのは初めてで





上手にできたオムライスなはずなのに…





「…美味しくない




やっぱりご飯はみんなで食べないと美味しくないよ




ダディ、兄さん…神楽早く帰ってきてヨ」







ポロポロとこぼれ落ちる涙のせいでせっかくのオムライスがしょっぱくなってしまった









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