「私はまた皆で仲良く一緒に暮らしたいだけなのに…」




神楽の表情はこちらから見る事ら出来ないが、声が震えていた




「大丈夫だよ、神楽。また皆と一緒に暮らせるヨ」




「うん」




コクりと小さく頷く




口ではそう言ったが、そう簡単に行くわけが無いと言う事はわかっていた




多分、神楽もわかっていると思う





兄さんは一体今何処にいるんだろうか




そして何をしているんだろう




さっき神楽が言ったように、マムの様態も良くなくて２人でご飯を食べる事が多くなった




やっぱり家族が減った今の食卓は寂しくて




ほんの少し悲しくなる




それは神楽も同じ




ダディは今何してるんだろう、とか




兄さんは元気なんだろうか、と か





暇さえあれば２人の事を考えている






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