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昼休みになるとクラスメイト達が一気に居なくなり教室がガラリとしている
それをいい事に千代子と紫原は早めにお弁当を食べ始める
「なんで今日はこんなに人がいない訳ー?
まぁ、人がいないから教室で食べれて良いけどさー」
むしゃむしゃとご飯を頬張りながら喋る紫原
「今日はねぇ、テストの結果が張り出されるらしいよ
みんな朝からソワソワしてたー」
「へえー…」
あまり興味が無い様でそのままご飯を食べ続ける紫原
「あっくんはテストどうだった?」
2人してテストの事を忘れていたため何となく様子を聞いてみる
「んー…どうだったっけ…覚えてないやー」
「そっか、でも赤点はないでしょ?」
「うん、それは大丈夫だったはず」
「じゃあご飯食べ終わったら見に行って見ない?
平均点気になるし…」
「うん、良いよー」
「じゃあ早めに食べ終わっちゃおうか」
「うん」
そう言って千代子はご飯を食べるスピードをあげた
掲示板がある広間に紫原て手を引き向かっている途中
何故か周りの視線を感じちょこは首を傾げる
「なんかこっち見られてる様な気がするんだけど…」
「うーん」
紫原も同様に首を傾げる
多くの視線に耐えながら掲示板前にたどり着き二人並んで見る
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確認考査順位発表
1位 赤司征十郎 498点
2位 茶野千代子 486点
3位 緑間真太郎 485点
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13位 紫原敦 455点
14位 桃井さつき 452点
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「あーあっくんとさっちゃんの名前があるー」
「いや、つーかちょこちん2位じゃん」
「あ、本当だー上の方は見てなかった
征君は1位だー」
自分の順位はあまり興味が無いのかさっさと違う方に目を向けるちょこ
「まぁ、2人とも大丈夫みたいだし教室戻ろっか」
「うん」
紫原はそう言ってちょこを抱き上げて来た道を戻って行った
「やっぱり2人で勉強したからかなぁ?」
「多分ねーちょこちん教えんの上手いし」
「えー?本当??嬉しいけど、やっぱあっくんが飲み込み速いからだよ」
お互いの成果を褒め合いながら教室へ歩いて行った
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