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朝いつもどおりに登校し紫原と別れ自分の教室へ向かう
「おはよーテッちゃん」
「おはようございます茶野さん」
「なんか今日みんなそわそわしてない?」
なんだかいつもより教室がざわついている様な気がして黒子に尋ねる
「今日はこの前行われたテスト結果が分かるからですよ」
「あぁ、そう言えばあったねぇ」
鞄を机の上に置きながら呟く
確か入学してから初めの方にあった確認テストだったずだと思い出した千代子
「テストはもう返されたからそんなにソワソワする必要ないと思うんだけどなぁ…」
「昼休みに平均点と上位の人が分かるからじゃないですか?」
「あぁ、平均点は気になるかもね」
「茶野さんはそんなに気にしていないみたいですね」
「まぁ、赤点じゃないだろうからねぇ…
テッちゃんはどうだったの?」
「国語以外は普通でした」
「テッちゃんは本好きだもんねぇ
まぁ、赤点はないだろうから安心だね」
「はい」
きっとこのソワソワは昼休みまでつづくのだろう
みんなもっと他の事に集中したらいいのに、と千代子は周りに聞こえない位の声で呟き1時間目の授業の準備を始めた
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