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「ああ!!!」




突然大声を出した千代子にピクリと反応した紫原




「どしたの、急に…」



「お弁当、ひっくり返ってる…」




せっかく作ってきたお弁当が無残にも転がっている




中身をきっと全部ミックスされているだろう




今日は二人分作ってきて一緒に食べる予定だったのに…




しゅんとしている千代子の頭をポンと撫で慰める紫原




「大丈夫だって、どんなお弁当でもちょこちんの作ったやつなら美味しいし」



「うん…ありがとう、あっくん」





お弁当を持ち上げ空き教室へ向かう




適当な席に座りお弁当を開けてみる




「うわー…」



予想してた通り中身はぐちゃぐちゃ



ひじきにマヨネーズがかかっていたり


ご飯の上に何か変なものがのっていたり




悲惨な状態だった





「あっくん!やっぱり学食いこう!
今ならまだ席空いてると思うし!!」



千代子の言葉うを無視してお弁当に箸を付ける紫原



「あ!!」



美味しいワケないのに




「…美味しくないでしょ?」




もぐもぐと食べている紫原に声を掛ける




「いや…?

なんか、不思議な味…」



「いいよ!食べなくても…」



「さっきも言ったけど、ちょこちんの作ったものならなんでも美味しいよ」




らしくない紫原の言葉にホッコリと胸が暖かくなる




「…ありがと」




(あっくん、これ意外とおいしい!)
(マヨネーズとひじき??)
(うん!はい)
(あー…ん、ほんとだー)
(ふふ、あっくんここご飯粒付いてるよー)
(えー?どこー?)
(ここ、取ってあげる)



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やっと青峰が出せた(・・;)
次からぼちぼちキセキと絡ませていきます。

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