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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -
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ドリンクの準備が終わり後は第4体育館へ運ぶだけだ





帝光中は部員数が多い割にマネージャーの数がそんなに多くいない





まぁ、他の部活に比べたら人数は多いが倍以上いる部員のドリンク作り、洗濯、スコア表の記録などをあの人数で行うのはキツイ






そのため、効率よく動かないと上手く流れない





しかし、1年生はまだ仕事を覚えたてでミスも多い




それぞれ分担して仕事をすることがとても大変そうだった






千代子とさつきはドリンク作りをまず終わらせた





残りは洗濯があるがこれは部員の休憩が終わった後の仕事だ




その前に問題がある





作るだけならまだ良いが、その作った物を体育館まで運ばなければいけない




そこがこの仕事のツライところだ




ましてや千代子は普通の女子生徒よりも小さいため握力もそこまで強くない





体力作りをしているといってもそれ程向上していないのが現実だ






そんな千代子が十数本もあるドリンク籠を運ぶのは想像以上に過酷な物だった




「…っふー」





少しずつ休憩しながら運ぶ





「大丈夫?ちょこちゃん」





手伝おうかと既に体育館へ運び終えたさつきが千代子に声を掛けた





「ううん、へーきへーき。さっちゃんも運べたんだから、私も出来るよ!それにこれくらい運べないとマネージャーなんて務まらないよ」





「…そう?」





渋るさつきに大丈夫だと言って籠を再び持ち上げる




後少しで部員たちも休憩に入る




それまでにドリンクを運ばないといけない



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