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今日は仮入部という事で実際に行う仕事をする





男子バスケ部にはマネージャー希望の女子生徒の人数が毎年多過ぎるらしい




理由としてはミーハーな子達が集まる事が多いらしく、仕事もせずに部員に絡むため、人数をこの仮入部で減らそうとするためにマネージャーにも仮入部があるようだ





まぁ、理由は分からなくも無い





クラスの女子生徒が話していた内容からすると、男子バスケ部には俗に言うイケてるメンズ略してイケメンが多い…らしい





そんなマネージャーがいっぱいいたら仕事にならないだろうし





それに千代子もさつきも生半可な気持ちでマネージャーになろうとはしていない




千代子自身も根性だけは負けないつもりだ





「…よし!頑張るぞ」





小さく意気込む





「ちょこちゃん?」





名前を呼ばれて振り返ると




………誰???




見知らぬ子が立っていた





「…えっと?」




彼女は私が言わんとする事が分かったのか自分の名前を名乗った




彼女の名前は高野唯と言うらしい



どうやら同じクラスだったみたいだ…




「ゆいチャンはどうかしたの?」



話し掛けて来たという事は千代子に用事があったという事だ







「うん、えっとね、ちょこちゃんさえ良ければ一緒にいたいなって思って」




まぁ断る理由も無いし…いっか



「うん、良いよ〜。その前にさっちゃんの所に行って良い?」




千代子はさつきの所に向かおうとした




「ちょこちゃん!」



「どうかしたの?」



突然大きな声を出した唯に千代子は首を傾げる




「あの、私が言うのも何だけど桃井さんとはあまり仲良くしない方が良いと思うよ」


唯の言葉に眉を顰める





「…どうして?」



「私、桃井さんと小学校同じだったけど良い噂聞いたことないし、男好きで有名だし…」



「うーん…まぁでもさ、それって噂じゃない?」



「うん、そうだけど…」




「…それに


私つまらない噂に流されるような人とは仲良くなれない


大事な友達の事悪く言われて気分良くないんだよね



ごめんだけど、他の人の所に行った方が良いよ」



千代子はそれだけ言うと踵を返しさつきを探しに行った







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