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今日は紫原と一緒に部活を見に行く約束をしていて千代子は朝からテンションが高かった




ルンルン気分で自分の席に座る




隣の席の黒子にこのことを話そうとした時、ふいに一人の女子生徒に話しかけられた





「ねぇねぇちょこちゃん!」




「ん?どうしたの〜?」





話しかけられたのは良いが肝心の名前が思い出せない




自己紹介はしたはずなのだが、名前を覚えるのが苦手な千代子は全くわからない




が、向こうはこっちの名前を知っているようだ




どうしたものかと思いつつ、流す事にした





「昨日ちょこちゃんカッコイイ人と一緒に帰ってたよね!?彼氏なの!?」





興奮気味に言ってきた彼女




千代子がそうだよ、と答えようとした時





「ばか!!千代子ちゃんに何言ってんの!」



「え、あんた知ってんの??」



「あの二人は小学校から付き合ってんだから、入る余地なんて無いの!ね、ちょこちゃん?」




なんとなく見覚えのあるこの子はどうやら同じ小学校だった様だ



千代子が答える間もなくまた他の子達が集まってきた









「え!ちょこちゃん彼氏いたの!?」

「何時から付き合ってるの?」

「告白はどっちからしたの!?」

「初デートは何処に行ったの!?」

「いいなぁ…羨ましい!!」




など、千代子が聞き取れただけでもこれだけだったが他にも何か言っていた



「…えっと」



どの質問から答えたら良いのか



そもそも質問に答えるべきなのか



隣の黒子に助けを求めようにも囲まれていて出来ない



どうしたら良いのかと思っていると、後ろから声を掛けられた


「茶野さん、先生がさっき呼んでたから一緒に職員室まで行こう?」



「え?あ、そうなんだ。ありがとう」



取り敢えずこの質問攻めから逃れられると思い周りの女子生徒に断って彼女について行った




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