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騎馬戦の結果心操と組んだら本戦に進んでしまう事になってしまった

まぁ、声を掛けられたら無意識に反応するだろうしこういう場合には有利だろう
けど爆豪、轟、緑谷達に注目がいっていたから目立つことは無かったし、良いだろう

私は何もしてないけど


▲▼


休憩時間になった
空腹はあまりないし、どこかうろつこうと歩いていたら爆豪が立っていた

何をしているのかと思いはしたがそこまで仲がいいわけでも無いし逆ギレされるのは目に見えてる
そのまま目の前を通り過ぎようとしたら突然手を掴まれた

「は?…なにし、」

そのまま口を塞がれた
なんだいきなり
そう思っていたら轟の声が聞こえてきた

自分の過去の話、父親の個性を使わずに見返すと憎しみを込めた声で吐き捨てている
表情はここから見ることは出来ないがきっと憎悪に満ち溢れているのだろう

人それぞれ過去には色々あるものだし、彼の育った環境は良いものとは思えないだろう
けど、轟の両親は生きている

私は自分のことを可哀想とは思わない
ただ轟と私との違いは母親が生きているという事だ

会えることがどれだけ幸せなのか、生きていてくれることがどれだけ嬉しい事なのか
当たり前のことに気がつけていない

私は母を殺した
でも母は私に謝っていた

泣きながら、私に怪我がなくて良かったと言っていた

わからない
私は…


「…い」


私が


「おい!」

「っ、」

話が終わったのか爆豪の手はいつの間にか離れていた

「あぁ、話し終わったんだね」

「何ぼーっとしとんだ」

「んー、まぁちょっと色々考えてた」

気にしないで、そう言って私は爆豪にヒラヒラと手を振ってその場を後にした

背中越しに爆豪の舌打ちが聞こえてきた


結局自販機で飲み物を買って控え室に向かいゲームの続きをすることにした

暫くしてから集合時間になった
集まったところでクラスメイト(女子)達が何故かチアリーダーの衣装を着ていた

「くっそ、なんでかなめ昼学食に来なかったんだよ!そしたら気付けたのにっ」

「や、なんか食欲湧かなくって…ごめん、耳郎」

顔を赤らめ下を向いている姿を見て少しだけ申し訳なく思った

そこでミッドナイトから個人戦についての説明があった
このままでは私は個人戦に出ることになってしまう
意見を言うために手をあげようとした時、尾白が辞退を申し出た
その後私も続いて便乗させてもらう


これで無事に個人戦に出ないで済む






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