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「このクラスってホントキャラ濃いよね、まぁ他のクラスもだけどさー」

「ん?まぁそうだな」

お昼休み、今日はコンビニ弁当を買ってきたため教室で食べることにした
そしたら瀬呂が一緒に食べてくれることになったのだ

今日は乙女ゲームをしている
ファンタジー世界を舞台にした逆ハーだ
私のこのゲームの推しはエレン様だ

「キャラ個性強いわー」

「キャラ個性(笑)」

「瀬呂はお兄ちゃんキャラかな、面倒見良いし空気読める」

「お兄ちゃんって…同い年だろ」

「んで、ヤオモモはお色気担当」

「そこで八百万がきたか」

「緑谷は純情ピュアボーイ」

「まんまじゃね?」

「切島は熱血漢だけどむっつり(笑)っていうのだと面白い」

「お前の願望じゃねぇか」

呆れ顔をしつつも話を聞いてくれる
優しい目をした彼はやはり兄属性だと思う

「耳郎はツンデレで、お茶子は元気で一直線な幼なじみだったら萌える」

「だから、願望入れんなって」

「そんで好きになった幼馴染の言動にいちいち慌ててたら尚良し」

「良しじゃねぇよ」

馬鹿話に付き合ってくれる瀬呂にコンビニで買ったチョコ菓子をあげる

「轟はそのまんまね、天然でクールでお金持ち」

「ふーん」

「飯田はやっぱ、委員長だな。ヒロインのお世話をいちいち焼いてくれそう」

「まぁ、そうだな」

「爆豪はツンギレ」

「ツンデレじゃなくて?」

「うん、ツンギレ。デレはほぼない」

「それ需要あんの?」

「一部にはね。でも、顔が良いじゃん」

「あー」

「三奈はお馬鹿だけど憎めないお茶目さん」

「ふーん」

相槌段々適当だな
まぁいいけど

「上鳴は当て馬パターン多そうだわー。チャラすぎて相手にされない、寧ろ警戒される奴。まぁ、あいつも愛される馬鹿かな」

「桧山は?」

「は?」

そこまでずっと相槌をうって話を聞いていた瀬呂がじっとこっちを見て言った

「お前は何属性なの?」

「…私、は」

私は何だろうか?
平々凡々で、ヒロインの友達にもなり得ない

「モブかな。せいぜい名前の無い役割の無いモブだよ」

「そうか?」

「そうだよ」

私がそういうと突然瀬呂が私の頭を撫でた

「俺にはそう思えないけどな」

「……お兄ちゃん」

「だから、同い年だろって」

呆れた顔で私を見る目はやっぱり何処までも優しかった



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