×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




「うわ!この頃の桧山なんかめっちゃ冷めた顔してんだけど!」

ぶふっと吹き出す金髪男
その周りに何だなんだと覗き込むクラスメイトたち
別になんてことの無い普通のアルバムの筈だが

ゲームをしている手を止めて金髪男基、上鳴電気へ近づく

「ホントだ、なんかもっと阿呆っぽい写真が多いと思ってたのに」

「はは、皆何気に酷くない?」

耳郎の傍に行き自分のアルバムを覗く
小学生の頃の写真
確かその頃丁度将来の夢について担任教師と話をしていた頃だった

「皆にもあるでしょ?ちょっと大人ぶりたくなる時期多分それだって」

「あー。飲めもしないブラックコーヒーをすまし顔で飲もうとして失敗するとか?」

「え、何それ上鳴の経験談?ウケる」

「ちげーよ!!そんなんじゃねぇし!」

「いや、そんなに慌てるとか余計に怪しいから。別にいいじゃん、コーヒー飲めなくたってさぁ。ブラック飲めない大人って絶対いるし」

まぁ、わたしは飲めるけどと伝えると俺だって今は飲めるってーの!と張り合ってきた

その様子を見ていた彼らはクスクスと笑っていた

ここは多分私にとって居心地のいい場所なんだと思う
よく分からないけど、安心するんだろう

気を遣わなくていい、自然体でいられる
そんな場所だった



prev * 5/44 * next





TOP