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スガさんに双子の妹がいたら絶対世話焼きなんだろうなぁ…
そんな妹の朝の一部を書いてみた


菅原家の双子の兄妹である孝支君の1日はまず妹を起こすことから始まる

「起きろーもう起きないと朝練に間に合わなくなるぞ!」
「……あとちょっとー」
「そういっていつも起きないだろ」
「だいじょーぶ、あと30分くらいしたら起きるー」
「それじゃ遅刻するんだって!」
「あー私が暖めたぬくもりが…」
「馬鹿言ってないで支度しろよ、俺は先に降りてるからな」
「うー…」
「返事は?」
「……わかった」

もぞもぞと剥がされた布団を名残惜しそうに見つめ既に部屋から出ていったいないはずの兄の姿を恨めしそうに睨んだ
それから10分後に準備を終え下に降りると味噌汁の良い香りがした
テーブルには暖かいご飯と味噌汁、そして綺麗な色の卵焼きが既に置いてあった

いただきます、と挨拶をして箸をつけると先に食べ終えた兄が席を立ち私の髪を梳いた

「…今日は寝癖が凄いぞ」
「うーん…朝が寒くて布団に潜ってたからかなぁ」
「じゃあ、今日は三つ編みで」
「うん、よろしくー」

これも毎日の日課である
母親はいつもの日常の風景に特にお咎めもない
ご飯を食べ終えた頃母は二人分のお弁当をテーブルに置いた

「今日は忘れないでね」
「あは、私もそんなに毎回忘れないよー」
「…そう言いながら今月に入って3回だぞ」
「あれ、そうだったっけー?」
「まぁ今日は孝支もいるから大丈夫ね」

母の言葉に多少の不満を漏らし弁当を鞄に入れる

「じゃあ、いってきます」
「いってきまーす」
「いってらっしゃい、気を付けてね」
「はーい」

家から出て学校へ行くために通学路を歩いていると目に入ったのは珍しい色の花が…
良く見ようとそっちの方に歩いていこうとしたらくん、と腕を引かれた

「こら、そっちは学校とは違うだろ」
「でもあっちに綺麗な色をした花がね、咲いてるの」
「帰りに時間があったら寄れば良いだろ?」
「えー意地悪ぅ」
「そんなことやってたら何時まで経っても辿り着かないって」
「孝支のいけずー」
「…はぁ」


何時もこんな感じで登校しています
スガさんの妹は不思議系天然女子
頭は良いけど自分がやりたいことを本能のままに生きているのでスガさんはいつも振り回されてる
放って置けない皆の妹みたいな感じ
だけど人の気持ちには敏感で些細な事にも気がつきます。

スガさんは多分シスコンです。
月島とも仲が良いと嬉しいなぁ…

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