ほぼ会話のみ
事の発端は黒尾のこの一言から始まった
「あれ?お前前髪伸びたんじゃね?」
「…?」
「よし、この俺が切ってやろう!」
「…」
「その目はなんだ、俺のセンスを疑ってるのか?」
「…トサカ」
「これは寝癖だってしってんだろうが!!おい、研磨ハサミ持ってこい!!」
「え、なんで…」
「こいつの前髪切ってやるんだよ」
「…クロが??」
「悪いか?」
「……別に」
* * * *
「「………」」
二人は思った
……これはねぇわ、と
無惨にも新聞紙の上に散っている前髪だったものを見つめる
未だに目を瞑って仕上がりを待っているこの幼なじみになんて説明をしたらいいのか
黒尾は顔を真っ青にして震え上がった
自分がやったわけでもないのに隣に居る研磨でさえどことなく顔色が悪い
しかしこのままでいつまでもいるわけにもいかない
恐る恐る声をかける
「で、できた、ぞ」
黒尾の言葉にぱちりと目を開けた
そして右手で前髪を触ろうとした、が眉毛の辺りを触れても前髪がない
「?」
首を傾げ不思議そうにする
そしてペタペタと前髪の位置を確認して俯いた
「ほ、ほら、視界がスッキリしただろ?ちょっと今時風に斜めになってるし、やっぱり俺センスあるだろ?な??しかも若干俺とお揃い!!だからハサミもって近づくのやめて!!!研磨助けろ!!」
「無理、今回は完璧クロが悪いし…」
「研磨ぁ!!」
「……取り敢えずちゃんと謝りなよ」
「すみませんでしたなんでもするんでハサミだけは勘弁してくださいお願いします!!」
「…………てつとはもうしゃべらない」
「へ??」
「……」
「え、ちょっ!!待て、おい!!」
そう言って研磨の手を引いて部屋から出ていったのでした。
その後一週間の間口をきいてもらえなかった黒尾の姿があったとか…
設定的には
ヒロインは口数が少ない
口よりも目がものを言う系女子
クロは大体ヒロインが喋らなくてもなんとなく言いたいことがわかる
研磨に至っては以心伝心レベル
夜久さんは少しだけなら言いたいことがわかる
音駒二年で研磨と同じクラス男子バレー部マネージャー
こんな感じ
落ちは未定ですかね
クロと研磨寄りになるかとは思います
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