練習が終わったあと清水が俺のほうに歩いて来た
何かあったけと思いつつ清水に目を向ける
「菅原」
「…ん?どうかした、清水」
「まだ遥音は完全に菅原の物じゃないから」
「え?!な、なんだよいきなり!」
飲んでいたドリンクをこぼしそうになり慌てカバーする
…セーフ
「…それだけだから」
「え?」
本当にそれだけ言って去っていった清水を俺はポカンとした表情で見ていた
それを見ていた大地が笑いをこらえながら言った
「清水はああ見えて遥音の事好きだからな」
澤村の言葉に菅原は苦笑いを浮かべた
「…なんか複雑」
「頑張れよ、スガ」
「…笑い事じゃねぇし」
さっき遥音が言ってたこと間違いじゃなかったんだろうな、と俺は清水の背中を見ながらそう思った
2015/08/11 修正
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