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10分くらい過ぎた頃麺が埋もれていて全く見えていなかったのに既に麺が見え始めた
因みに私はまだあと半分残ってる
…ここのラーメン美味しい

「あれ?麺があんまり伸びてない…普通のやつと作り方が違うのかな?」
「まぁ、具材の量が多くて麺まで行き着くのに時間がかかるからじゃない?」
「へぇ…麺も美味しいしチャーシューも美味しかった!今度孝支先輩と一緒に来ようかなぁ」
「そうね、ここ…激辛ラーメンもあるみたいだし」
「そうなんだ!」

じゃあ決定だなーなんてニコニコしながらも食べる手は止まらない
流石と言うべきなのかな…

私が食べ終わる頃には遥音は残り3分の1程となっていて残り時間は30分だった
遥音の胃袋はブラックホールなんじゃないかって最近ほんとに思う

額に汗を浮べながらラーメンを啜る遥音
多分もう5分もし無いうちに食べ終わるだろう

「遥音、ちょっと私お手洗いに行って来る」
「りょーかーい」

ひらひらと手を振る姿を見てまだまだ余裕があるんだろうと少しだけ呆れた


△▼△▼


トイレから戻ると遥音はあとラーメンのスープのみになっていた


「…早いね」
「ん?あー、だってきよちゃん食べ終わってるし待たせるの悪いじゃん」
「気にしないでゆっくり食べてて良かったのに」
「そう??…じゃあ、これ食べ終わったあとに食後のデザート食べに行こっか!」
「まだ食べるの??」
「まだまだ大丈夫!」

私は食べるペースの話をしてたんだけど…
まぁいっか

そうこうしているうちに遥音は残りのスープをゴクゴクと飲み干した
凄いけどぷはーっと勢いよく飲み干す姿はとてもじゃないけど女子高生とは思えない

「よし!食べ終わったし今度はこの前できた喫茶店に行こっか!」
「………そうね」
「それじゃあお兄さん、ごちそうさまー!また来るのでよろしくお願いしまーす」
「あ、ありがとうございましたー」

店員さんの顔にはもう来て欲しくないと書いてあったように見えたのはきっと私の気のせいじゃないと思う


そのあと行った喫茶店でケーキを3皿食べた遥音の胃袋は、やっぱりブラックホールなんだろうと確信した
あれだけ食べてお腹膨れてないってどういうことなんだろう
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