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「#幼馴染」のBL小説を読む
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部活終了後いつもの様に孝支先輩と2人で歩いている時、今日夕と話した内容を思い出した

「孝支先輩って私の脚どう思いますか?」
「え?!急にどうした?」
「いえ、今日夕が私の脚が1番好きだって言ってたので孝支先輩はどうかなーって思って」

孝支先輩はうーん、と少し考えるよう口を開いた

「確かに遥音の脚は俺も綺麗だと思うよ」
「ホントですか?」
「ホントだって、前にクラスの奴にも言われたし」
「え!何ですかそれ!初耳です!」
「いやー、俺としても複雑だったし」

ははは、と苦笑いを浮かべる孝支先輩

「嫌だったわけじゃないけど人の彼女ジロジロ見るなよって思った」
「こ、孝支先輩っ!!」

それって嫉妬ですよね?!
私の脚をほかの男子に見られて嫌だったんですねっ!?
嬉しいっ!
毎日欠かさず脚のマッサージとかしててよかった!!

「美脚でよかったっ!!」
「ちょっ、遥音?!」
「これからも毎日のお手入れ欠かさないように気をつけます!」
「お、おう」

ルンルン気分で心無しか足取りも軽くなる
今日はパックも良いヤツ使っちゃおう!

「私、孝支先輩の為に頑張って自分を磨きますから!」
「え、」
「いい女だって皆に自慢できる彼女になります!」
「ちょっ!」

孝支先輩よりも少し前に出てガッツポーズをするとその手を掴まれた

突然の事に一瞬固まる

「…孝支先輩??」
「遥音は今でも十分自慢できる彼女だよ」
「え」
「だからそんなに急がなくていいから。あんまり早く綺麗になられると俺が困る」

孝支先輩は頬をかあぁっと赤らめて手を繋いでいない方の手で口元を隠した
私も釣られるように頬に熱が集まってきた

「あ、の…」
「あー!!もう!」

大声を上げ私の方をキッと睨みつける孝支先輩
照れ隠しだって分かってるから全く怖くない
寧ろなんか可愛い

「返事!」
「は、はいっ!了解したであります!!」
「よし!」

手が繋がっていない方の手で私は敬礼のポーズをすると孝支先輩はそのまま歩きだした
繋がれた手をギュッと握り返すと孝支先輩も握り返してくれた

隣を歩いている孝支先輩をチラリと見上げるとまだ耳が赤く染まったままだった

「あと、言い忘れてたけど」
「…はい?」
「俺は脚だけじゃなくて遥音の全部が好きだから」
「…っ、わ、私も!孝支先輩の全てが大好きです!!」

周りに人が居なくて良かった
だってこれを他の人に見られたら絶対バカップルだって言われるもん
こんな嬉しいこと他の人に聞かれたくもないし

孝支先輩には悪いけどこれまで以上に頑張って自分磨きをしていこうって思った
だって孝支先輩にはずっと私のことを好きでいてほしいから

でも、これは孝支先輩には内緒だけどね



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どうでもいい話ですけど美脚の定義は鼠径部、膝、ふくらはぎ、足首の4箇所ちゃんとくっついている事です
あと遥音ちゃんは普段着もスキニーパンツなどズボンを履くことが多いので生脚は部屋着の時くらいです
なので生脚は滅多に見られません

どうでもいい情報ですみません

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