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愛乃は酒に弱い
成人したあと2人で宅飲みをした
どこかの店でディナーとかも考えたがもし酒に弱くて倒れたりしたら面倒だったということもありスーパーで飲んでみたいという酒を何種類か買って家で飲むことにした

アルコール3%という殆どアルコールが入っていない酒なのにも関わらず半分ほど飲んだ頃、既に愛乃の頬は上気しており桃色に染っていた

「まさかもう酔ったの?」
「んー?酔ってないよォ」

酔っぱらいは必ずこの言葉を言うのは何でだ
明らかに酔ってるだろ

「なんかねー頭がぽやぽやしてて気分がいい感じ!もっと飲めそう」

ふにゃふにゃどした笑みを浮かべている
これは完全に酔ってる

「蛍ちゃんはぜんぜん変わらないの?」
「ていうか、アルコール3%ってほとんどジュースでしょ」
「ジュースかぁ…じゃあもっと飲んでも大丈夫だねぇ」

そう言ってまた新しいチューハイの缶を開けた
まだ飲み切ってないだろ

「愛乃、まだこれ飲み終わってないでしょ」
「うーん。でも、これ飲んでみたくって!」

「明日二日酔いになっても知らないからね」
「大丈夫、だいじょーぶ!」

ヘラヘラと笑い開けたばかりのチューハイをごくごくと飲んでいく愛乃
明日は完全に二日酔い確定だな

愛乃が半分残したチューハイを飲みながら横目で盗み見た
これは、他の場所で酒は飲ませない飲ませない方がいいだろう


翌日、二日酔いで顔を真っ青にさせた愛乃を見て思わずほくそ笑んでしまったのだった
だから言ったのに