カーテンの隙間から朝日が差し込み雀が朝がやってきたことを告げる パチリと目を開けると目の前にはまだ夢の中にいる蛍ちゃん あどけない寝顔は何度見ても可愛くていつまでも眺めていたくなる 蛍ちゃんは確か今日はお仕事はお休みだったはず そしたらいつもより朝寝坊してもいいよね? そっと蛍ちゃんの胸に擦り寄るとくすぐったかったのか蛍ちゃんは身じろぎをしたあと私をぎゅっと抱きしめた 咄嗟のことに焦った私はどうしたらいいのか固まってしまった 顔が異常に暑くなってきた 「…っぷ」 「へ?あっ!お、起きてたの!?い、いつから!?」 「いや、さっき」 「い、意地悪!!何でそんなことするのー!」 「っていうか、何でそんなに照れてるわけ??」 どうやら蛍ちゃんは起きていたらしく私の行動を一部見ていたら我慢出来なくなり吹き出したみたいだった 「それ以上の事もしてる筈なのに、ね」 「っ!?!」 「はは、ゆでダコみたい」 いつもの意地悪な顔をしてクスクス笑う蛍ちゃん さっきまでのあどけない表情とは天と地ほど違う 赤くなった頬を隠すために私は蛍ちゃんの胸に顔を埋めた その頭をポンポンと優しく撫でるからなんだかからかわれたのもだんだんとどうでも良くなってきた 「…ねぇ、蛍ちゃん」 「なに?」 「今日はお仕事お休みだったよね?」 「うん」 「じゃあ、もう少しゆっくりして…それから少し遅めの朝ごはんにしよ??」 「…たまには良いかもね」 頭を撫でるリズムが心地よくて瞼がゆっくりと下がっていくのを感じた 朝ごはんは何にしようかと考えているうちに私は再び夢の中に落ちていった |