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「#幼馴染」のBL小説を読む
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飛雄の言葉に首を傾げる






持って行く…?






疑問に思ったのは私だけじゃなかったみたいで翔陽も同じように混乱していた







飛雄の話からすると翔陽がブロックのないところまで全力で走りそこに飛雄がトスを持って行くらしい







…そんなことが出来るの?






不安になる私を他所に翔陽は飛雄の提案に頷いた








「孝支先輩、飛雄はどうするつもりなんでしょう…?」






隣にいた孝支先輩にこっそりと尋ねた







「うん…少なくともあのトスじゃ今の日向に合わせるのは無理だ…」







「…ですよね」






私達が話している間に大地さんのサーブを龍が取った






そしてさっき飛雄が言った通りにブロックのないところまで翔陽が全力で走る





上がったトスを飛雄が翔陽の手の位置にドンピシャで当てそのままスパイクが決まった






「……うそ」






トスを上げた飛雄にも驚いたけど、それ以上に驚いたのは翔陽の方だ







「……翔陽、目閉じてた」



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