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「#幼馴染」のBL小説を読む
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いつものように孝支先輩達と途中まで一緒に部活に向かい更衣室で別れる
女子に部室はないからこういう時に良いなぁって思う

出来る限り早く着替えて体育館へ向かうとそこには懐かしい姿があった

どうやら話が盛り上がっているみたいで皆私に気が付いていないみたいだ


ゆっくりと近づいていくと夕が何やら真剣な声色で話始めた


「…いや 俺が烏野に来たのは_______…


女子の制服が好みだったからだ 凄く!」


「「……」」



もの凄く真面目な声で何を言ってるんだ



「勿論女子自体も期待を裏切らなかった!

それに!なんつっても!男子が学ランだからだ!!黒のな!!
黒学ランかっけえだろ!俺中学がブレザーでよ〜
学ランにすげえ憧れてたんだよ〜!
茶とかグレーじゃなく黒な!」

「わかる!」

「な!」


バカ2人で勝手に盛り上がっていて1年はポカーンと口を開けて固まっている


「そしたら烏野は黒学ランだし女子も制服もカワイイし家も近いし迷わず決めたね!」

「へー、じゃあそのカワイイ女子に私も含まれてるの??」

「!!…遥音!」

「久しぶりだねー夕、クラス違うとあんまり会わないもんね」


私が後ろから声を掛けると夕は思いきり振り返った


「遥音は顔だけは良いからな!!」

「…………こら、今何だって?」

「顔だけは良いからな!!」


イラァ…

どや顔で言い張るチビ助の頬を思いきり引っ張る


「イテテテテ!!いてえって!」

「こんな可愛い子を前にしてそんな失礼な事を言うのはどの口かなぁ?ええ??」

「悪かった!悪かったから!!」

「………仕方無いなぁ」


渋々夕の頬から手を離す
すると急に夕が大声を出した

何かと思ったらダッシュで入口まで走って行った


扉を開けて入って来たのはきよちゃんだった


「潔子さぁ〜ん!!!貴女に会いに来ました潔子さぁ〜ん!!!」

「あっ待てこんニャロッ」

「あ!夕っちょっと!!」

「!?」


私と龍の制止を聞かず夕はきよちゃんに飛びつこうとした

そしてきよちゃんからビンタをくらい左頬には綺麗な紅葉ができていた


…自業自得だよ、それは



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