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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -

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「はあああ〜……」




試合が終了して気が抜けたのか武ちゃんはパイプ椅子にストンと腰を落とした




「どうしたんですか?」



「武ちゃん大丈夫??」




呆然としている武ちゃんに孝支先輩と一緒に声をかける



「…………………すんごい」



「? あ そうか先生は3対3見てないから
日向と影山の速攻を見るのは今日が初めてですもんね


ね!すごいでしょ!?もう凄いっつーか恐いっつーか」





イキイキしてる孝支先輩マジ可愛い





きよちゃんにも劣らない可愛さだよ…




試合を終えたみんなが武ちゃんの前にやってきた




「「「「お願いしアース!!」」」」



みんなの声の大きさにびっくりしてる武ちゃんに孝支先輩がこっそりと何かを言っていた



多分講評とか行ってください的なこといってるんだろうなぁ



「えーっと…僕はまだバレーボールに関してはまだ素人だけど…



なにか  なにか凄いことが起こってるんだってことはわかったよ



…新年度になって…凄い一年生が入ってきて…でも一筋縄には行かなくて…だけど



澤村くんがそんな風に言っててそのときはよくわからなかったけど今日わかった気がする





バラバラだったらなんてことない一人と一人が出会うことで化学変化を起こす



今この瞬間 世界を変えるような出会いが生まれていて




それは遠い遠い国のどこかかも知れない 地球の裏側かも知れない




もしかしたら…東の小さな島国の北の片田舎のごく普通の高校のごく普通のバレーボール部かもしれない  




そんな出会いがここで…烏野であったんだと思った





大げさとかオメデタイとか言われるかもしれない でも信じないよりはずっといい




根拠なんか無いけどきっと、これから、君らは強くなるんだな」




「………」




話が終わったときに翔陽たちを見てみたら二人共ポカーンとして顔を見合わせていた






多分理解できて無かったんだろうな…








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