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「#幼馴染」のBL小説を読む
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体育館に到着して先に着いてたきよちゃんと合流する




「遥音、そのサポーター」



きよちゃんに言われてようやく気がついた




龍にサポーター渡すの忘れてた




急いで龍たちがいるところへも向かうとそこに翔陽の姿がなかった




「龍!サポーター落ちてた!」



「お!?あ、マジだサンキュー」



龍はそれまでサポーターを落としていたことに気がついてなかったみたいだ



「…そう言えば翔陽は?先に来てたはずだよね?」




まさかまだお腹痛いの治ってないとか??




「いや、それが…」




私たちの様子を見ていた孝支先輩が教えてくれた




どうやら翔陽はまたまた龍にプレッシャーをかけられ再びトイレへと向かったらしい




大丈夫かな?



初めての練習試合だから緊張するのも分からなくも無いけどさ…



「まあ、日向のことは心配しなくていいから遥音は早く清水のところに行ったほうがいいんじゃないか?」




孝支先輩はそう言ってきよちゃんの方を指さした



きよちゃんはカバンから救急箱やらなにやらを出して準備に取り掛かっていた




「!?…そうですね!それじゃあ私いってきます!」



私は孝支先輩に見送られながらきよちゃんの元へと向かった






きよちゃんと2人で準備をしていたら大地さんから声をかけられた




「なあ!マネから一年に気の利いた一言ない!?」




「気の利いた一言ですか…」




私はそっと翔陽に近づく



「翔陽!いつも通りにやれば大丈夫だからリラックスリラックス!」



「はっはい!」




こんなんでいいのかな?



大地さんを見ると親指を立ててこっちを見ていた





こんなんで良かったみたい




「ほら、きよちゃんも!」



「………ねえ ちょっと」




きよちゃんも翔陽に声を掛ける




そして翔陽の肩に手をおいて一言




「期待してる」




その後翔陽は顔を真っ赤にして固まってしまった








…………ご愁傷様です




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