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「#幼馴染」のBL小説を読む
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あれから翔陽達はバンバン速攻攻撃を決めていき2セット目も勝ち取った








私は1年に作っておいたドリンクを渡すため孝支先輩の傍から一旦離れた








「はい、お疲れ様ー!!それだけじゃ飲み物足りないでしょ?


これ飲んでいいよ!」








「あ、は、ははい!ありがとうございますっ!」







「はは、吃りすぎ翔陽…はい、飛雄も」








「…あざっす」








「あとは蛍と忠だね」








蛍と忠に近づき声を掛ける








「二人ともお疲れ様ー!ドリンク準備したから飲んで!


蛍もそれだけじゃ足りないからちゃんと水分補給して!」








「あ、ありがとうございます」








「………どうも」








「試合、どうだった?」








不服そうな蛍に声を掛ける








「どうって、見ての通り負けましたケド」








「私が言ってるのは勝ち負けの事じゃなくって、試合をやって楽しかったかってこと!


試合は確かに負けたら悔しいけどその分バネになるでしょ?」







勝負に負けは必要な事だと思うから








私がそう言うと蛍は私から目を逸らした








「じゃあ、ドリンク飲み終わったら籠にボトル入れといてねー」







蛍は天邪鬼だから素直に話さないだろうし…







でも、試合の途中でちゃんと本気になっていたから私はそれだけで十分満足だった







「…………ヘンな人」








孝支先輩を目指して歩いていた私には蛍の呟きは聞こえなかった





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