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「…合わせたこともないのに速攻なんてまだ無理だろ」
あら?飛雄がそういうなんて予想外だなぁ
てっきり当たり前だ、くらい言うもんだと思ってたのに
そう思ったのはどやら私だけじゃなかったみたいで…
「なんだお前変!そんな弱気なのきもちわるい変!」
「…うっせーな」
やっぱり気にしてるのかな、さっきの蛍の言葉…
「"王様"らしくないんじゃなァ〜い?」
そう思っていた時に蛍が茶々を入れる
はは、いい性格してるなぁ……
「今打ち抜いてやるから待ってろっ!!」
「まァーたそんなムキになっちゃってさぁ
なんでもがむしゃらにやればいいってモンじゃないデショ
人には向き不向きがあるんだからさ」
蛍の言葉になんか引っかかった
「…?」
考えてみたけど、今の私には思い付かなかった
「………………確かに中学ん時も……今も…
おれ跳んでも跳んでもブロックに止められてばっかだ
だけど_____あんな風になりたいって思っちゃったんだよ
だから不利とか不向きとか関係ないんだ
この体で戦って勝ってもっといっぱいコートに居たい!」
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