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「…ああ、そうだ
トスを上げた先に誰も居ないっつうのは心底怖えよ」
ずっと黙っていた飛雄が口を開いた
その言葉に全員が黙る
「えっでもソレ中学のハナシでしょ?」
その空気を壊したのは翔陽だった
「おれにはちゃんとトス上がるから別に関係ない」
その言葉を聞いた飛雄は目を見開いて翔陽を見ていた
「どうやってお前をブチ抜くかだけが問題だ!」
ビシッと蛍を指さしながら言った
「ふふ、翔陽凄いや」
真っ直ぐな翔陽に思わず笑みが溢れた
「月島に勝ってちゃんと部活に入ってお前は正々堂々セッターやる!
そんでおれにトス上げる!
それ以外なんかあんのか!?」
翔陽の言葉に飛雄は言い返せずに翔陽を黙って見ていた
「____________そういう…
いかにも「純粋で真っ直ぐ」みたいな感じ、イラッとする
気合いで身長差は埋まらない
努力で全部なんとかなると思ったら大間違いなんだよ」
「…?」
「…蛍?」
蛍は昔何かあったのかな…?
大地さんも蛍の言葉に疑問を持ったのか首を傾げていた
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