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「なんなんだお前!昨日から突っかかりやがって!!



王様のトスってなんだ!!!」








翔陽の大声にビクリと肩を揺らしコートに顔を向ける








「君、コイツが何で"王様"って呼ばれてるのか知らないの?」







「? こいつが何かすげー上手いから…


他の学校の奴がビビってそう呼んだとかじゃないの?」








翔陽がそう言うと蛍は笑いながら答えた







「そう思ってる奴も結構居ると思うけどね



…噂じゃ"コート上の王様"って異名



北川第一の連中がつけたらしいじゃん"王様"のチームメイトがさ



意味は____________





自己チューの王様、横暴な独裁者




噂だけは聞いたことあったけどあの試合見て納得いったよ」








あの試合??







蛍の言葉に首を傾げる








そんな私を他所に蛍はそのまま続けた








「横暴が行き過ぎてあの決勝ベンチに下げられてたもんね」








それが飛雄が王様って呼ばれてた理由なんだ








「______速攻使わないのもあの決勝のせいでビビってるとか?」







「…てめぇさっきからうるっせんだよ」








「田中。」








蛍に何かを言い返そうとした龍に大地さんが止める







とりあえず最後まで話を聞けって事なんだろう








私もそのまま黙って待つ







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