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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -

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翔陽の練習はそれから毎日続いた







つぎの日の朝も、昼も放課後も____________






そして木曜日の朝






翔陽に変化が起きた






私達が来てからずっと2人はボールを落さずレシーブを続けている






その何分か後に龍が遅れてやって来て2人のレシーブを見て驚いていた







「え…コレどのくらいやってんスか」







「俺達が来てからは15分経ってる」







「連続スか?」








「連続だよー」








私の言葉に龍はゲッと顔を歪めた








まぁ、驚くのも無理ないけどね…







私だってめちゃくちゃ驚いたもん







そのまま私達は翔陽と飛雄のレシーブを見ていた







「そろそろ限界だろ!もうこのくらいで」






誰がどう見てももう翔陽は限界だろう、そう思っていたが







「まだっボールッ…落としてない!!!」







「!!」






翔陽はまだ諦めていなかった









飛雄はそのまま遠くにボールを飛ばした






「うわっ影山性格悪っとれるか」







「あは、やっちゃったって顔してるところを見るとわざとじゃないみたいだけどね」







「…日向の運動能力…中学ん時からすごいよな



…でも運動能力とは別に日向には



"勝利にしがみつく力"がある気がする」







…恵まれた体格…





…優れた身体能力…






そういうのとは別の武器。






「苦しい。もう止まってしまいたい。」







そう思った瞬間からの、










一歩。





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