×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

4






飛雄が上げたトスを龍が奇声?を上げながらスパイクを打ち込む






いつもながらに五月蝿い






私はそんな龍のスパイクを眺めながら孝支先輩と翔陽がレシーブしている近くに座っていた






「あ、翔陽」







龍のスパイクが決まった方を見ていた為孝支先輩の上げたバレーボールが翔陽の頭に落ちた






「日向よそ見すんな!」






トスを上げた飛雄の所に翔陽が行き、トスを上げてくれと頼むと飛雄は一言






「……………………嫌だ。」







「「「「!!?」」」」








たっぷりと間を空けてまさかの拒否






これには私も驚いた






「なんだよ!?ケチか!!」







「そーだそーだ」







抗議する翔陽の隣で龍が加担する







「レシーブあってのトスと攻撃だ


それがグズグズのくせに偉そうに言うな



土曜の3対3でもトスは極力田中さんに集める



攻撃は田中さんに任せてお前は足を引っぱらない努力をしろよ」






たっぷりと間が空いてから翔陽が口を開いた






「…………お、俺が満足にレシーブできる様になったらお前は俺にもトス上げんのか」







「…「勝ち」に必要な奴になら誰にだってトスは上げる



試合中やむを得ずお前に上げることもあるかもな


でも今のお前が、「勝ち」に必要だとは思わない



…それにレシーブはそんな簡単に上達するモンじゃねーよ」






「感じ悪っっ」





飛雄の言葉を聞いた龍は持っていたバレーボールをメリメリと両手で押さえ付けた





「チョイチョイっと上げてやりゃあ良いのに」






「そーですよねぇ」






孝支先輩の言葉に私も同感だ






どうしてあんなに翔陽にトスを上げたがらないんだろう







「そろそろ時間だ片付けるぞ」







飛雄の一言で今日の早朝練は終わった






prev next



list page select
bookmark (list)
text(91/23) chapter(8/4)