×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

3






第二体育館に着くともう明かりが付いていて誰かが使っているということが分かった






先に孝支先輩が体育館の扉を開けた







「おー!やっぱり早朝練かぁ…おース」






「!?スガさん!?なんで…!」







「私もいるよー、龍」







「遥音まで!!」







なんか龍がめちゃくちゃ驚いてる顔をしてて思わず笑ってしまった







「だってお前昨日明らかにヘンだったじゃん」







「そーそー!いつも遅刻ギリギリなのに鍵の管理するとか言っちゃってさぁ」






「えっ…!?あっ…くっ…!」






「龍ってほんと誤魔化すの下手だよねー」






「大丈夫、大丈夫大地には言わない!


なーんか秘密の特訓みたいでワクワクすんねー」







孝支先輩の言葉に3人はホッと肩を下ろした






その姿を見て私はまた笑った







「つーかなんで遥音まで?」







「ん?私はただ孝支先輩と一緒に登校したいって言うのと…」







そこまで言って一年2人を見た







「いずれ入ってくる新入部員たちとの親睦を深めるため、だよ」







ニッと笑いかけると翔陽は顔を赤くし飛雄はプイっとそっぽを向いてしまった






「あれー?飛雄ちゃん、照れちゃったー??」







「照れて無いっすよ!!つーか飛雄ちゃんって呼ぶの止めて下さい!!」







「えー、可愛くない??」







「可愛くないです!」







そのまま飛雄は日向君を連れてレシーブ練習を始めてしまった







「だれかに呼ばれてたりしてんのかなぁ…」






ぽつりと呟いた私の言葉は誰の耳にも届く事無く消えた




prev next



list page select
bookmark (list)
text(91/22) chapter(8/3)