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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -

5





「う オフンッ!ん"ん"っん"っほんっ




明日も朝練は7時からですよねーっ!?」




龍が突然変な声を出したかと思ったら変な質問をしてきた




バレー好きな龍が忘れるわけ無いのに




「え、うん そうだけど…いきなりなんだよ」




「そうそう、変な声出してさー」





これには流石に孝支先輩も怪訝そうな顔をした




「エッいやっあっきょっ教頭のズラは無事だったんすかね!?」




「!?オイその話ヤメロ!!」




「なになに!?何があったの??

私来るの遅れて知らないんだけど!!」




「遥音も聞かなくていい!!

ほら、いいからもう帰るぞ!」





「えぇ、分かりましたよーじゃあねーバイバイ龍、力ー!

皆さんもお疲れ様でしたー」




孝支先輩に手を引かれながら体育館を後にした




そんなにヤバイ話だったのかな?




教頭が手に持っていたズラと関係してるんだろうけど




まぁ、いっか…せっかく孝支先輩と一緒に帰るんだし!




「孝支先輩、今日も坂ノ下寄っていきませんか??」




「ん??あぁ、そうだな」




ニッと笑って手を握り直してくれた孝支先輩




これは所謂恋人つなぎというやつだ…



嬉しいけど、恥ずかしい



「あ、あの…」




「ん?」




「……なんでもない、です」




顔が赤いのはきっと寒いせいだ、うん…絶対そうだ




私はギュッと繋いだ手に力を込めた



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