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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -

3


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「お疲れした!!」




「したーっ!!」




今日の部活が終了した



今日のマネージャーの仕事も後少しで終わるなーなんて考えながら部員達が飲み終えたドリンクの片付けをしていた時




「勝負して勝ったら入れて下さい!!!」




「おっふ!!」



いきなり龍の大声に驚いて思わず空のボトルを落としてしまった




「もー龍のやつ、いきなり大声出さないでよねー


びっくりしちゃったじゃんか」



ブツブツ文句を言いながら落としてしまったボトルを拾ってカゴの中に入れていく




向こうの話題はどうやらさっきの翔陽、飛雄の二人の話の様だった




私も早く孝支先輩の傍に行きたいのにー!




何となく会話は聞こえてくるものの、ちゃんとした内容までは聞き取れない




早く終わらせようとスピードアップさせようと意気込んだ瞬間




「「キャプテン!!!」」




「ひょわぁ!!!」




またしても大声が聞こえ、それに驚いてしまい今度はボトルの入ったカゴを落としてしまった




そこまではまだよかったものの、そのカゴが足のつま先に落ちた




「〜〜っ!?」




あまりの痛さに声も出ない




なんだ、何なんだ!?




厄日なのか、今日は!!!




しゃがんで痛みに悶えていると大丈夫?と声を掛けられた




顔を上げるとそこにいたのは





「……力」





そう、去年同じクラスだった縁下力だった




彼とは暇な時にメールを送り合うくらい、つまり仲良しなのだ




「君にはこれが大丈夫に見えるのかね」




「まぁ、大丈夫には見えないね」





そう言いながら落としてしまったボトルのカゴを持ってくれた





「さすが力、ジェントルマンだね!」





「それ、褒めてる??」




苦笑いで聞いてくる力




「褒め言葉以外の何でも無いね!

もし孝支先輩がいなかったとしたら多分力と付き合ってたかもってくらい!」




「あー、うん…ありがとう」





なんでそんなに困った顔をしてんのさ




そんなに嫌か私と付き合うの




ショックだわー





「(菅原さんに聞かれたらヤバイなこれ)」




色んな意味で困っている縁下だった




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