×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

2





暫くしてからきよちゃんが来た





「あ、きよちゃーん!!」





「遥音…」





きよちゃんはクーラーボックスを持っていた





「それ、私が持つよ!」






「ありがとう、でも大丈夫だから遥音は他の仕事して」





「わかった!」





きよちゃんに言われた通りに自分の仕事をしていく




私は選手のプレイを見ながらそれぞれのスコアや癖を書き込んでいく






「ふーん、ふんふん」






ノートに記録していくと視界にチラつくのは孝支先輩の色白で綺麗な生脚





や、やっべぇ…鼻血出そう




周りに気づかれないように私はそっと鼻に手を当てた




思わず記録そっちのけで生脚を凝視してしまう





いや、でもこれは仕方なくない??





男子だって好きな女子の生脚とか目で追っちゃうよね?普通




だから私は至って普通だよね?





そんなことを考えながら観察しているといきなり後ろから叩かれた





「あいたっ!!」





何事だと思い後ろを振り向くとそこにはあきれ顔で立っているきよちゃんがいた





あきれ顔もまた美しいね




「ど、どしたのきよちゃん」





「どうした、じゃないでしょ?手、止まってるし、菅原見すぎ」





「あ、ごめんごめん…でも仕方なくない?

あんなの見てくださいって言ってる様なもんじゃない?」





「そんな痴漢した人の様な言い訳しない」





「き、きよちゃんの口からちかっぶふ!?」





「遥音」




再びきよちゃんに叩かれたしかもさっきよりも強めに




若干顔が赤いのはやっぱり恥ずかしかったんだね





「ご、ごめん」




無言の圧力は半端じゃないです、はい





これ以上きよちゃんを怒らせる訳にはいかないので私は真面目に仕事に取り組みました





prev next



list page select
bookmark (list)
text(91/13) chapter(8/2)