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「#幼馴染」のBL小説を読む
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「いや、惚れねえよ…つーか可愛くねぇし」






「ほんと失礼な奴だなおい」





全く興味ありませんって顔に正直イラつく





「まぁ、こんな奴だから緊張なんてしなくていいぜ日向」





ポンポンと翔陽の肩を叩くが緊張はとけないらしい





「っは!って言うか、菅原さんと遥音さんって付き合ってるんですか!?」




わたわたしながらも疑問に思った事を私に聞いてきた




「そうだよー

だから私は孝支先輩のものなの、ごめんね?」




語尾にハートが付きそうなトーンで言うと翔陽は更に赤くなった





「あははっ初で可愛いなぁー

からかいがいがあって楽しい!あたっ!」




突然隣りに立っていた孝支先輩から軽目のチョップを頂いた




「あんまりからかうなよー遥音

ごめんな、日向…」




「いっいえ!!全然っ!」





「もー孝支先輩ったら、ジェラシーってやつですか??」




そうだったら嬉しいなーって冗談でいったら




「………悪いか」





私に聞こえるか聞こえないかくらいの声で孝支先輩が呟いた




そっぽを向いた孝支先輩の耳はほんのり赤くなっていた





「孝支先輩!!

もう、大好きです!どうしましょう!

私今なら死ねますっっ!!」




その場でうずくまり悶える私




「ほら、あんな奴なんだよ遥音は」





龍は白けた顔をしてこっちを見ていたが今の私にはそんな事は全く気にならない




だって今の私は幸せだからね!!





私が悶えていると体育館の扉が開いた





顔を上げるとそこには疲れた顔をした大地さんがいた





「大地さんお帰りなさい」





「あぁ、遥音…ただいま」




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