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「#幼馴染」のBL小説を読む
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「しゅっ…守護神…!?」



大地さんの言葉を聞いてそわそわしている翔陽



きっと今頃いろんな想像をしているんだろうなぁ…




翔陽のことだからかっこいい響きだとか考えてるんだろうけど…



「なんだ他にも部員いるんですか!」



「………うん  居るよ」



「…孝支先輩」



「 ?」




孝支先輩の表情と私をみて疑問に思った飛雄だったけど武ちゃんの言葉によって飛雄がそのことについて尋ねてくる事はなかった



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武ちゃんの運転するバスに乗って烏野高校まで帰る



試合のあとの掃除はキツそうだな…



翔陽なんか武ちゃんの話聞かずに寝ちゃってるし…



私は武ちゃんの話が終わったあと蛍に近づいた



私が来たことに疑問を持ったらしい蛍が怪訝そうな顔をする




「……なんですか」



「ん?ちょっと腕見せてもらおうかと思って」



「別に何もなってないですよ」



「なんにもなってなかったら見せれるでしょ??」



「………」



そういった私に蛍は顔を顰めながらも渋々腕を捲った




「あちゃー…なんにもなってないなんて嘘じゃん」




蛍の腕は痛々しい色に変わっていた



元から色が白いから余計に目立つ



「…別に平気ですから」



「平気な訳ないでしょ…あんな強いサーブいっぱい受けたんだから」



私はさっき作ってきた氷嚢を蛍の両腕に当てた



「あの人のサーブすごかったもんねぇ…


これ、明日にでも返してくれたらいいからさ」




「……はぁ」



「あ、これ一応寝てるときにもするんだよ?アイシングパック持ってる?



持ってなかったらとってくるけど」



「あるんで、いいです」



「腫れが引いたら今度はタオルをぬるま湯につけたのを当ててあげるといいから!

めんどくさいからって怠っちゃダメだからね!


選手はできるだけ早くケガを治して万全で練習しないといけないんだから!」



「…はい………あの」



珍しく声をかけてくれた蛍になぁに?、と言って首を傾げる



「………アリガトウゴザイマス」



ぶっきらぼうなお礼だったけど蛍からそんな言葉が聞けるなんて思ってなかったから思わず笑ってしまった




「いいんだよ!これも私の役目だし、可愛い後輩の心配すんのは当たり前!!」




パンパンと背中を叩くと嫌そうな顔をするものの拒否するような反応は無かった




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