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「ごめんっ!ちょっとポエミーだった!? 引いた!?」
ハッとした武ちゃんが慌てていた
すかさず大地さんがたけちゃんにフォローを入れる
……さすが主将
「早く技術を教えられる指導者を見つけないとな…」
「??…武ちゃん何か言った??」
「いえ!何でもないですよ!さあ、早く帰る準備をしましょう!」
「…??」
さっき武ちゃんが何か言ってたような気がしたんだけど…
ま、いっか
「挨拶!!」
「「「「「ありがとうございましたーーーーッ!!!」」」」」
武ちゃんが相手の監督さんと挨拶をしている姿を見て異常にペコペコしているのがなんか面白かった
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「…………武田先生はああ言ってくれたけど
いくら日向と影山のコンビが優秀でも正直まだ周りを固めるもんが俺たちじゃあまだ弱い
……悔しいけど」
「おお〜さすが主将!ちゃんとわかってるね〜〜」
聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには及川さんが立っていた
さっきいなかったのはわざわざここで待ち構えてたからだったのか…
及川さんを目にした龍は威嚇するように近づいていった
後ろから怯えながらも同調する翔陽が可愛かった
「そんな邪険しないでよ〜アイサツに来ただけじゃ〜〜ん
ちっちゃい君 最後のワンタッチとブロードすごかったね!」
「え゛ あっえエヘヘ」
翔陽嬉しそう…
「今日は最後の数点しか戦えなかったけど…次は最初から全開でやろうね
あ そうそうサーブも磨いておくからね
君らの攻撃は確かにすごかったけど全ての始まりのレシーブがグズグズじゃあすぐ限界が来るんじゃない?
強烈なサーブを打てるのは俺だけじゃないしね
インハイ予選はもうすぐだ ちゃんと生き残ってよ?
俺はこの―――クソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々叩き潰したいんだからサ」
「〜〜〜〜〜〜レッレシーブなら練習するっ」
「!!?おい離せ!」
及川さんの言葉に反応した翔陽は蛍のジャージを掴んで訴えた
「レシーブは一朝一夕で上達するもんじゃないよ
主将君はわかってると思うけどね」
そう言って帰ろうとした及川さんと不意に目があった
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